こんにちは。
カレーを食べるとがんばるぞ!って気持ちが湧き出てきます。
ベストバイ2022機材・プラグイン編、よろしくお願いします。
🎹 機材
Heritage Audio - Baby RAM
Universal Audio - Dream'65
16n Faderbank
Teenage Engineering - OP-1 Field
Tasty Chips Electronics - GR-1
Torso Electronics - T-1
🔌プラグイン
Pulsar Audio - MASSIVE
OUTPUT - Movement
XLN Audio - XO
Arturia - FX Collection 3
Native Instruments - KOMPLETE 14 STANDARD
iZotope - Music Production Suite Pro
Samples From Mars - ALL THE SAMPLES
Heritage Audio - Baby RAM

愛用しているオーディオインターフェイスRME Babyface Proは「TotalMix」というソフトか、本体のエンコーダーで入出力の音量を調整するんですが、エンコーダーにうっかり触れてしまったりソフトの操作ミスで爆音を出してしまう事が何度かあったので、リスクヘッジのためにモニターコントローラーを導入してみました。
図解

使ってみて
ボリュームのノブも大きく操作しやすいし、本体のMUTEボタンを押している限り絶対に音は出ないという安心感があり、おまけに実売2.4万円と超安価。パッシブ駆動で電源も必要なく、ノイズも今のところありません。目的は達成できたと思います。
音の変化については、
モニターコントローラーを自分の制作環境で複数台比較したことがないのでなんとも言えませんが、特段悪くなったとは思いません。
そもそもインターフェイスとスピーカーの間に何かしら挟んだ時点でどんな製品でも影響は出るはずなので、このトピックについてはあんまり深く考えないようにしています...
どんな機材にも言えることですが、買ってみて問題がないならそのまま使えばいいし、気になるところがあれば納得できる製品が見つかるまで買い続ければいいだけだと思っているので大満足です。
Universal Audio - Dream 65

Universal Audioの「Dream '65」名前の通りフェンダーアンプに特化したシミュレーターペダルです。
近年のアンプシミュレータープラグインの進化には目を見張るものがありますが、
一方で、あまりにも音作りの選択肢が増えすぎたために「ギターを弾こうとしていたのに、2時間ぐらいプリセットやパラメーターをいじって遊んでいただけで、1フレーズも録音出来ていない...」みたいな状態に陥ることも増えたように思えます。(あるあるじゃないでしょうか)
そんな中このペダルは、Fenderモデリングに特化した製品なのでMarshallやVox系の音は出ません。本体のノブ以外のパラメーターは調整できず(エディターとかない)、IRローダーとかもありません。Bluetooth接続でスマホアプリと連携すればプリセットの管理や、フットスイッチの機能は変えられますが、基本的には何種類かお気に入りの音が出来たらあとは電源入れて繋いでガーッと弾くだけです。
音作りの幅広さよりスピード感重視、パッと繋いでガーッと弾くのがいいやって人にとってUAFXのこのシリーズはベストなソリューションだと思います。

使ってみて
低音弦の巻弦の潰れるニュアンスや、ボリュームを上げた時の歪み方はかなりフェンダーっぽさがあり、キラッとしたクリーンからダーティーなクランチ、前段にドライブペダルを挟めばSRV的なトーンも作れるので、守備範囲はかなり広いと思います。ピッキングへの追従性も素晴らしいし、内蔵のスプリングリバーブもクセがなく使いやすい音です。Twin Reverb系が好きで、Strymon IRIDIUM, Walrus Audio ACS1あたりを検討している人なら試してみる価値はあると思います。
16N Faderbank

トランスポート系のボタンやノブを一切廃した、縦フェーダーのみのミニマルMIDIコントローラー「16n Faderbank」です。
この16n Faderbankはオープンソースなプロジェクトなので、GitHub上に情報を元に色んなメーカー・個人ビルダーが製作しています。
有名どころだとブリストルの「SLATE + ASH」が販売するこれや

ベルリンの「AtoVproject」が作るこれがありますが、

個人輸入になるとどれも高価になるし、かといって自作もめんどくさかったのでSdkc Instrumentsという日本の方が制作したものを、国内のbeatsvilleさんで購入しました。
https://beatsville.jp/products/16n-faderbank
使ってみて
エクスプレッションやオートメーションの書き込み等に使ってますが、特に問題なし。フェーダー以外何もついていないおかげで筐体サイズも小さく、省スペースで使いやすいです。

このように基盤がむき出しで取り扱いに若干気を遣いますが、DIYっぽさがあってかっこいいとも思います。

ツマミは出荷時は全部白だったんですが、全て同色だと、トラックを判別しづらかったので、秋月電子にて黒いツマミカバーを買い4トラックごとに色が変わるようにしています。
Teenage Engineering - OP-1 Field

導入した理由
見た目がいけてるからです。
いけすぎてるのでYouTubeに動画も上げましたし、
サイン波発生機として、ライブでも使いました。

使ってみて

かわいいです。ルックスが良すぎて機材棚の中でいつでも輝いています。
インスタでよく見かけるやつはおしなべてGeneration Lossや実機のテープとかでローファイ化されてるので意外かもしれませんが、結構ハイファイな出音だと思います。


初代は触ったことがなく、発売日にオンラインで購入したのもあり事前知識ゼロな状態で触り始めたんですが、Teenage EngineeringはUI・UX設計にかなり開発リソースを割いているらしく、ボタンの配置やソフトウェアのUIはこの手の小さい機材の中では群を抜いた仕上がり。マニュアル無しでも数十分で使い方を理解することが出来ました。素晴らしい。

特にUI周りで秀逸だと思ったのはこのヘルプボタン。
このボタンを押すと今、自分がどのメニューにいるかが表示され、更にshift同時押しでマニュアルまでディスプレイ内に表示させられる驚異の親切さ。ググったりPDFマニュアルを開く必要すらない。ELEKTRONとかがこれを真似たらすごい使いやすくなるんじゃないでしょうか...
Tasty Chips Electronics - GR-1

オランダの公式ECから個人輸入したハードウェアグラニュラーシンセ、GR-1
導入した理由
物理的にグラニュラーでウニョウニョしたかった。
ディスプレイで波形見ながら物理的にノブを触ってステレオアウトでグラニュラーできるハード機材はこれしかないと思います。
使ってみて
サンプルは最大4トラックまで同時に立ち上げ可能なんですが、筐体にはInputジャックがないのでサンプルのインポートは「USBメディア」 or 「USB接続したオーディオインターフェイス」からの入力のみになります。めんどくさい。

€849なので、日本円では10万円以上する機材なんですが、フェーダーが若干傾いていたり全体的に筐体のビルドクオリティは低め。ソフトウェアのUIもあんまり洗練されておらず、動作ももっさりしていて気に入っていない部分の方が多いんですが、それでも出来ることが唯一無二すぎるのでベストバイ入りです。これは手放すことはないでしょう。
Torso Electronics - T-1

導入した理由
ハードシンセやプラグインまで色んなタイプの音源をまとめてコントロール出来る万能なシーケンサーが欲しかったんですが、普通に打ち込んだフレーズが鳴るだけのシーケンサーはあんまり面白くないなと思い、毎晩ネットを徘徊していたら見つけました。
使ってみて
むちゃくちゃ楽しい。一回触り始めるとずーっと遊んでしまいます。
ピアノロール主体の打ち込みでは実現が難しい有機的なシーケンス生成を16トラック分も作れる夢の機材。コードもメロディもビートも全部いけます。
↑の動画では、T-1からAbleton Live経由でSEQUENTIAL Prophet-6, NI Noire, Piano Colorsにそれぞれシーケンスを送っています。


難点なのは国内未発売なので気になっても試せるお店がどこにもないことですが、本体にディスプレイがない分、OP-1 Field以上にUIもマニュアルも丁寧に作り込まれていている印象なので、DeepLを使いながらマニュアルを読めば1時間ぐらいでマスターできると思います。かなり気に入ってます。

プラグイン
昔ほど最新情報を追っていないので2022年はほとんどプラグインを買ってないんですが、そんな中で気に入っているものを簡単なコメントと共に紹介します。
掲載しているのは定価なので、気になった方は各々Plugin Boutiqueとかで調べてお得なタイミングで買ってください。これより安いなら「買い」です。
Pulsar Audio - MASSIVE
OUTPUT - Movement
XLN Audio - XO
Arturia - FX Collection 3
Native Instruments - KOMPLETE 14 STANDARD
iZotope - Music Production Suite Pro
Samples From Mars - ALL THE SAMPLES
Pulsar Audio - MASSIVE (€149)

ウォームな感じがします。マスターとかにも挿します。負荷は高めです。

OUTPUT - Movement ($149)

リズミックモジュレーションです。突っ込んだものに複雑な動きをつけられます。

XLN Audio - XO ($129)

もう散々取り上げられてるのでみんな知ってるかと思いますがビート作るやつです。読み込んだサンプルが↑のように音色ごとに分類されます。
手持ちのサンプルを全て突っ込んでランダムに読み込ませたら自分では絶対選ばないようなサンプルを使ったビートが出来上がるので面白いです。インスピレーションを得るような目的で使うものかなと思います。

Arturia - FX Collection 3 ($399)

初期にリリースされた「12 Arturia Effects」も持っていたので重複しているプラグインは何個かあるのですが、100ドルぐらいで全部網羅できるならいっか... と思いセール時に買いました。
↑のDist TUBE-CULTURE, Efx FRAGMENTS, Tape MELLO-FIあたりはよく使います。
Native Instruments KOMPLETE 14 STANDARD ($599)

14がリリースされたタイミングでKOMPLETE 13 SELECTからアップグレードしました。
収録製品の中では、
MASSIVE X
FORM
40's VERY OWN KEYS
SOUL SESSIONS
IGNITION KEYS
NOIRE
UNA CORDA
などの鍵盤系を使うことが多いです。
Cremona Quartetとか個別に買っている分もあり、STANDARD以上は必要ないかなと思ってます。

iZotope - Music Production Suite Pro ($19.99/mo)

RXが必要な時はSpliceのRent-to-Ownを利用してちまちま使ってたんですが、そういえば手持ちのOzoneのバージョンも古いし、バラバラに買うより公式のサブスクリプションで全部最新verにしちゃった方がいいかなと思い契約しました。
Samples From Mars - ALL THE SAMPLES ($1,960)

全部入りパックが97%OFFの49ドルになってたので買いました。絶対お得でしょ。とてつもないサイズですが、これもXOに全部読み込んでます。
まだセールやってるみたいなので是非。
https://samplesfrommars.com/collections/biggest-savings/products/all-products-from-mars
以上、2022年ベストバイ機材・プラグイン編でした。
お読みいただきありがとうございました。
ガジェットやカメラ関係、Amazonで買ったものなどをまとめた記事も近日中に公開予定なのでお楽しみに。
先日公開した「ベストアルバム・トラック・映画・本編」もよろしくお願いしますね。ありがとうございました。
